季節だより
そろそろ花粉症が始まります。
今回、アレルギー性鼻炎や花粉症そして早めにできる治療法についてお話します。
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎の3大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。鼻の中がむずむずとしてきて激しいくしゃみが連続してでます。これに続いて透明な鼻水が多量に流れ出し、やがて鼻づまりを起こして呼吸がしにくくなります。そのほか、目のかゆみ、ノドのかゆみ、頭痛、胃部不快感が伴うこともあります。
アレルギー性鼻炎と鼻アレルギーは同じ病気です
アレルギー性鼻炎は症状のおこる時期によって2つのタイプに分類されます。一つは一年のある季節にだけ症状がおこる季節性アレルギー性鼻炎、もう一つは一年を通して症状がおこる通年性アレルギー性鼻炎です。
原因
季節性アレルギー鼻炎:花粉の場合が多く、花粉症とも呼ばれます。
早春(2月、3月、4月)はスギ、ヒノキ(4月、5月)、初夏(5月、6月、7月)はカモガヤ、早秋(8月、9月、10月)はブタクサが有名です。
通年性アレルギー性鼻炎:ハウスダスト(家の中のほこり)、ダニなどです。
治療
噴霧治療
鼻の粘膜に薬を噴霧して粘膜の腫れを取り除きます。
吸引法
鼻の中にたまった鼻水を吸引します。
鼻洗浄
鼻の粘膜に付着した原因物質を洗い流します。
ネブライザー療法
鼻や副鼻腔に薬液微細粒子を噴霧します。
温熱療法
鼻の粘膜を暖めて、粘膜の腫れを取り除きます。
下鼻甲介薬液焼灼術
薬液を鼻の粘膜に塗布します。
内服薬(飲み薬)
飲み薬は医師の指示に従い使用してください。
長時間使用しても副作用はほとんどなく、唯一あげるとすれば眠気です。
当院では飲み薬を患者さんの症状や全身状態に応じて渡すようにしています。
最近、予防的投与といって花粉症の出る一定期間前から薬を飲むことによって、症状を遅らせたり症状を軽くすることができます。一度医師に相談してみてください。
外用薬(点鼻液、点眼薬)
点鼻液は鼻に直接さしてくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状をやわらげます。
目のかゆい患者さんには点眼薬も処方します。
レーザー治療
当院ではレーザー治療を行っています。
花粉症(季節性アレルギー)の方は症状出現するシーズン前にレーザー治療を行うことが最良です。通年性アレルギー性鼻炎の方は症状が軽いときにレーザー治療をやるのが良いでしょう。
鼻の中を麻酔したあとに鼻粘膜表面にレーザーを照射します。粘膜切断する手術療法と違って、出血や痛みも少なく30分程度ですみます。外来通院で可能です。費用は保険が適用されますので心配いりません。
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舌下免疫療法
当院では舌下免疫療法を行っています。
アレルゲンを含む治療薬を舌の下で数分間保持することで、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげる、根本的な体質改善が期待できる治療法です。注射のような痛みがありません。また自宅で服用できます。
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